定年退職のお得な情報!!
職業訓練校について
職業訓練校とは「ハローワークにて求職を申し込みをした人を対象に、再就職に役立つ知識や技能を無料で習得させてくれる国による学校制度です。
理論や知識だけでなく、実習を通じてより実践的な技術を習得したり、就職に直接役に立つ資格の取得を主な目的としていますから、 民間の専門学校にくらべて短期間で職業技術が身につくのが大きな特色です。
定年退職をした後に、ハローワークを訪れることがあると思いますが、この職業訓練校を活用することで以下の様なたくさんのメリットがあります。
- 退職理由が自己都合であっても失業給付をすぐに受けることができる。
- 失業給付の受給期間が1日でも残っていれば、卒業の日まで失業給付が延長される。
(つまり、失業給付の期間が終了するころに入校するのが一番お得!!) - 授業料は無料。かかるのは教科書代等の経費のみ。
- 基本日額にプラスして受講手当と交通費などがもらえる。
- 2年コースなどの長期のコースもある。
職業訓練校に通うと、(自己都合退職の場合の)最初の給付制限が解除され、また、訓練校に通っている間は、元の給付日数が過ぎても延長して支給されます。
時間と人生に余裕のある人ならば、ぜひとも2年コースをお勧めしたいところですが、 入校時期が決まっているので、入校時期をちゃんと調べたうえで退職時期を決めなくてはいけません。
また、職業訓練校がお得であることは、実は有名な事実であり競争率も高いのです。
ハローワークに求職の申し込みをした人であれば誰にでも受講する資格はありますが、定員があるので試験をくぐり抜けなければ受講することはできません。
コースは各都道府県によって異なりますが、「卒業後すぐに就職に結びつくこと」を目的にしていることから、機械関係(機械加工、自動車整備技術など)、建築関係(建築設計、ビル管理など)、電気関係(電気工事など)の技術系のコースが多いです。
また、事務系では、OA関係、医療事務、経理事務。被服、調理、介護サービスなど幅広い分野のコースがあります。
コース開始の2~3ヶ月前から、ハローワークから応募の時期が示されるので応募の締め切りを逃さないように注意してください。
ほとんどのコースで選考試験(筆記試験と面接)があります。 ただし、選考においては試験成績だけではなく、入校の意欲や就職の必要性も重視されます。
目先の損得だけでコースを選ぶのはどうかと思いますが、将来を考えかつ、タイミングを見計らって選択をしましょう。
国の制度を活用しよう
高齢・障害・求職者雇用支援機構
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構では、雇用や能力開発のための様々な支援を行っています。
創業して人材を雇いたい方、仕事に関するスキルを上げたい方、教育資金の融資を受けたいなど様々な相談に応じてくれます。
職業訓練給付金
職業訓練給付金とは、雇用保険に加入している(加入していた)方が利用できる制度で、教育訓練の受講などにかかった費用の一部を国が支給してくれます。
一定の条件を満たす雇用保険の一般被保険者(在職者)または一般被保険者であった方(離職者)が、厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講し修了した場合、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の20%(支給要件期間が3年以上の者。ただし、初回に限り、1年以上の者。)に相当する額(上限10万円)をハローワーク(公共職業安定所)から支給します。
職業訓練給付金検索システムでは、制度の紹介や厚生労働大臣の指定する教育訓練の講座内容を確認することができます。
詳しくは、職業訓練給付金検索システム
高齢者を雇用する事業主の方への支援制度
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構では、高齢者雇用について相談したい、高齢者の再就職・退職準備の援助をしたい事業主の方に向けて、様々な支援をしています。
また、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構では、高年齢者等の雇用の促進を図ることを目的に、事業主の方に雇用安定事業に基づく助成金・奨励金を支給していますので参考にしてみてください。